文化の盗用(cultural appropriation)の意味、何が問題なの?

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国際結婚で、毎年NYへの帰省を余儀なくされた27歳会社員。妻子への責任と、働きたくない気持ちの狭間で揺れ動くセルフィッシュジャパニーズ、妻はポーランド人。

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事なかれ主義、うめしです。
 
 
つい先日、歌手のアリアナグランデさんが自身の曲にちなんで漢字で『七輪』というタトゥーを入れました。
このタトゥーが何故か大炎上!
 
 
親日家としても有名だったアリアナさんですが、「もう日本語のレッスンをやめる。」と発言。

確かに『7 Rings(七つの指輪)』という曲が『七輪』になってしまったのはツッコミどころかもしれませんが、今回炎上した理由はそこではありません。

「それ、指輪じゃなくて炭火焼に使うやつやで^^」
というしょうもないツッコミと合わせて論点となったのが、表題の文化の盗用(cultural appropriation)です。
 
 
今回は、日本人には馴染みの薄い文化の盗用(cultural appropriation)について徹底解説します。
 
 
英会話の独学習得に興味のある方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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文化の盗用(cultural appropriation)の意味は?

英語でCultural appropriationと書きます。

  • cultural – 文化の(に関する)、文化的な
  • appropriation – 私用、盗用

 
 
相手の許可を得ずに、勝手に他者の文化を使うようなことを指します。
「文化の盗用」などと訳されることが多いですが、「文化の私物化」と訳したほうが近いと思います。
 
 
特定の国を批判するわけではありませんが、「寿司はうちの国が発祥です!」「桜の起源はうちの国です!」などと主張するのは「盗用」がぴったりですね。

他者の文化を許可なく使用すること、例えば日本にゆかりのない海外のセレブがビジネスのために着物や寿司を私用することは「文化の私物化」にあたります。
 
 
よく批判されるのは他者の文化をビジネスとして利用したり、SNSで話題になるために利用することですね。

また、「他者の文化へのリスペクトが足りていない。」という指摘も目立ちます。
 
 
どうして、他者の文化を好んで使っているのに、リスペクトが足りないと言われるのでしょうか?
 
 

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ネイティブスピーカーに聞いてみた、文化の盗用(cultural appropriation)の問題点

文化の盗用(cultural appropriation)

ニューヨーク出身の妻に、文化の盗用(cultural appropriation)について聞いてみて気づいた事が二点。

それは、米国社会で浸透している価値観の一種として、『無断で他者の文化を使用して金銭を稼ぐことをよしとしない考え方』『他者の文化への敬意を欠いた使用を問題視する考え方』があることがわかりました。

この二点の問題をわかりやすく例にしてみます。

  • 日本に全くゆかりのない海外セレブが、日本の着物を自分のブランドとして売り出す。
  • 既婚者の海外セレブが、友人の結婚式に振袖で参加してSNSに写真をあげる。

 
 
何となく意味が伝わるでしょうか?

前者は他者の文化を無断でビジネスとして利用しており、リスペクトに欠けています。
後者は他者の文化を理解もせずにSNSで目立つために利用しており、やはりリスペクトに欠けています。
 
 
確かに、こんなことを細かく気にする日本人の方が少ないかもしれません。

ですが、世界には多種多様な文化や宗教が存在しており、そこに信念や身分制が伴っていることも少なくないのです。

仮に、どこかの王族に特有の衣装があったとして、それを国民は誇りに思っていたとして、それを異国の人間が理解もせずに無断で使用していたらマナー違反だと感じますよね。
 
 
アメリカのように移民大国で多種多様な文化が入り乱れている状況だと、互いに敬意を払うことが強く求められます。

だからこそ、日本とは違った反応や批判が生まれてくるのかもしれませんね。
 
 

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文化の盗用(cultural appropriation)について、誰が批判しているの?

異文化理解

「親日家のアリアナグランデさんが漢字のタトゥーをいれて誰が批判するの?」
 
 
わかります、そのお気持ち。その疑問。

ほとんどの場合はアメリカ人がアメリカ人セレブを批判するというケースです。
(アリアナさんの一件に関しては日本人になりすまし批判をするというケースもあったようですが、それはまた別のお話。)
 
 
日本人が今回のアリアナさんのケースをみて感じるのは「それは炭火焼や!」と「それは炭火焼やで。」くらいのもんではないでしょうか。
日本文化に興味をもってくれて嬉しいと感じる方も少なくないはず。

「日本人でもないのに日本語を使うな!」なんて方は少数派だと思います。
 
 
アメリカ人以外が論争の中心になった例として、アメリカの女子高校生がプロムにチャイナドレスを着ていった投稿があります。

ある中国人の「白人であるあなたに私の国の文化をそのように使ってほしくない。」というコメントから論争に発展。
手を合わせているポーズも批判の対象となりました。

 
 
コメントを読んでみると、中国人の中でも意見は割れています。

「私は中国人です。あなたはとても素敵だし、大切なイベントにチャイナドレスを着てくれて嬉しく思うよ!」
「私は中国人で、あなたが私の文化を愛してくれて嬉しく思います。ドレスを着たあなたはとても素敵です!大切なのはそれだけ!」

上記のような好意的な意見も多くみられますね。
 
 
何故、このような批判が起こったかについては文化的、社会的背景が存在しています。

中国人がアメリカではマイノリティーである点や、中国とはゆかりのない白人女子高生がチャイナドレスを着ている点

本人はドレスが素敵だったから着ただけで、中国の文化をリスペクトしているつもりだったため、このような批判に驚いたようです
ネガティブな意図はなかったとして投稿は削除しないと追記もされていますので、興味のある方はコメント欄をみてみてください。
 
 
たぶん、ものすごい温度差を感じると思います。
 
 

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文化の盗用(cultural appropriation)まとめ

文化の盗用(cultural appropriation)

突然ですが、ここで質問です。
 
 
上記の写真をこの記事で二度も使用したのには意図があります。
何かおかしな点に気づきますでしょうか?

着物の前合わせが間違っているんです。
 
 
こちらの画像は海外のフリーサイトで拾ってきたものですが、撮影者もモデルも海外の方です。
もしかしたらアート的になにかの意味合いがあるのかもしれませんが、着物の着方としては不適切なんです。
 
 
こんな細かいことに気づく方がいるかはわかりませんし、不快に感じる方なんて極少数かもしれません。

伝えたかったのは、自国の文化に対しての思い入れは人それぞれということです。

ここに日本人と文化の盗用を批判する人の温度差が存在しています。
 
 
主にSNSやファッション業界で話題になる文化の盗用(cultural appropriation)ですが、受け手の感じ方はそれぞれ。
他者の文化を使用するときは本当に敬意をもっているかを一考するようにしましょう。

また、好意的な文化の使用に関しては寛容な気持ちで見守りたいものです。

互いが気持ちよく異文化交流できるといいですよね。
 
 
 
 
日本と海外では温度差があると言われているセクシズムについての記事はこちらをどうぞ。

セクシズムってなに?
セクシズムとは性差別を指します。では、性差別とはなんでしょう?セクシストとはどういう人でしょうか?日本における性差別問題への認知と意識は、確かに西洋文化から遅れをとっています。その理由はセクシズムが生まれた歴史にあります。あなたは外国人と性差別問題について語れますか?

日本と海外での受け取り方の違いとして、ハーフの英語表現についての記事はこちらをどうぞ。

英語でハーフはタブー?正しい英語表現とは。
halfという言葉には「半分の」「不十分な」といった意味があります。日本ではハーフタレントなんて言われますが、海外では複数の民族の血を引いている人をハーフとは呼びません。英語圏ではどのように表現されるのでしょうか?Mixed?Biracial?
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